現存する本堂は、寛政4年(1792年)に再建立されたものですが、寺の開山はさらに遡るといわれています。本堂を包み込む見事な茅葺屋根は、全国でも三指に入るほどの大きさ。そのやさしい風合いは古刹の静寂のなかにもどこか、ぬくもりを感じさせてくれます。総けやきの山門や苔むした石段が、風情をさらに引き立てます。
阿岸本誓寺の茅葺屋根は県の文化財に指定されており、岩手県の正法寺本堂、山形県の出羽三山神社三神合祭殿と並んで「日本三大茅葺き屋根」と言われています。
県指定天然記念物の阿岸小菊桜(アギシコギクザクラ)があることも有名です。(4月の写真)