年に一度の贅沢
昔々、年貢の取り立てで苦しんでいた農民が、密かに集まって隠し田で収穫した米を年に一度だけ腹いっぱい白い米を食べたのが始まりとされています。
「もっそう」と呼ばれる木枠を使って輪島塗の朱色の椀に5合の白米を高さ18cmに盛り付けます。
みんなで食べるおかずは、大根・人参・胡麻の酢和え、ごぼうの南蛮味噌和え、わらびの辛子味噌和え、豆腐とメギスの団子汁など。昔は、一杯8合のご飯を盛っていた時もあった。現在は、5合くらいだがほとんどの人が食べきれずに持ち帰る。
年々、地区の世帯は減少し、現在は15世帯が持ち回りで当番の家を決め、伝統を守っている。