観音堂
藩政末期に一旭上人(いっきしょうにん)という僧が島にやってきて、毎晩観音堂に島民を集めて説教をしていました。
いつも末座に若い女がじっと聞き入っているので、ある晩一旭上人がたずねると、女は「私はこの池に棲む竜なのです。難破船の錨の毒にあたって死んだのですが、未だに成仏できずにいます。どうか助けて下さい。」と涙を流してたのむのだった。
そこで翌朝、島民が池の水をくみ上げたところ、池の底から大小二体の骨が見つかりました。骨は樽四杯分にもなりました。
この母子の竜骨は法蔵寺分院に葬られました。人々は父親の竜が現在も近くの海に生息していると考え、神として祭って無他神社としました。観音堂は中北組と上北組が管理しています。
【所在地】輪島市海士町舳倉島
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